キリムはもともと羊などと共に移動して暮らす遊牧民が作った平織り技法の織物のことです。 呼び方はイランではゲリーム、トルコではキリムと呼ばれます。他の地域でも呼び方がいろいろとあるようです。 日本では先にトルコの物が普及した為なのでしょうか?区別せずキリムと呼ぶ事が多いです。 また、トルコ産のキリムとペルシャ産の綴れ織りのゲリームの見かけがよく似ているのでわざわざ呼び分けるのが難しかったのかもしれません。 ここでは日本で一般的によく使われる「キリム」を使います。 織り手はほとんどは女性です。素材には、羊、ヤギ、ラクダなどの毛が使われます。ペルシャのキリムには、民族や地方によって様々な特有の文様があります。 それぞれ織り手の願いが込められており、幸せな結婚・子孫繁栄・ 豊穣の祈りなどを表しています。
もともとキリムには絨毯の様な主要産地や大規模な工房はありませんでした。 今でこそキリムはイランやトルコ以外の国々へ沢山供給され、専門の工房などもありますが、初め市場では絨毯のように主要な産物とは見なされていませんでした。 その事が、キリムの文様が変わらず素朴で民族に固有なものとして受け継がれた理由でもあるようです。 キリムはパイル絨毯と比べて主要な輸出品でなかったゆえに海外などの市場の圧力でデザインを変える必要がなかったのです。
東京都、Kさまのお宅